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MONTHLYPUSH SPECIAL 高野菜々
 

Q実際にアフレコの現場に立った感想はいかがですか?
  毎回現場に行くたびに心臓がドキドキバクバクしていますね(笑)
舞台では台本と、お芝居の相手を見て演技をするのですが、 アニメではその他にモニターも見て、そのキャラクターの声で、動作や口パクに合わせてお芝居しなければいけない訳ですから。

中でも声の世界独特の、「アドリブ」といわれる演技が難しいですね。
決められたセリフではなく、キャラクターの動作につける息や、ちょっとした声なのですが、ベテランの役者さんは映像を一度見ただけですぐにピタッと合わせてらっしゃるので、すごいなぁと思います。

先日、初めて自分が出ている話数のオンエアがあったのですが、ただただ「うわー!」と(笑)
キャストの皆さんもすごい方ばかりなので勉強になりますし、改めてきちんと頑張らなきゃ!と思いましたね。

Q実際に苦労したシーンはありますか?

  先ほどお話したアドリブの他には、感情を思い切り出さなければいけないシーンですね。
舞台の演技は全身を使って持続的に気持ちを作っていくのですが、アニメではそのカットで号泣しても、シーンが変わればもう普通のトーンで喋っていたりすることもありますし、演技に瞬発力が必要とされると思います。

先日のアフレコで、怒るシーンがあったのですがテストで一度やった時には自分ではちょっと足りないかな?と思ったんです。
なので本番で思いっきり怒ったら、監督から「やりすぎで怖いからテストの時くらいに戻して」と(笑)
でも気持ちはもう怒り全開になっているし、テストでどのくらいの怒り方をしたのか思い出せなくなってしまって。
その辺りの力加減が難しいですね。
高野菜々

高野菜々 Q舞台と声優業の両立。ご自身に何か変化はありましたか?
  今までは少し喉の調子が悪くても「次の公演までに治せばいいか」と、全力でやりきっていたのですが、声のお仕事がその翌日にあったりするとそうもいきません。
声優としても、プロとしてやっていくための声の使い方、体の作り方など、喉のケアをこれまで以上に考えるようになりましたね。

音楽座ミュージカルでは、舞台の上だけでなく、日常から演じる役になりきるくらい集中して役作りに取り組むんです。
そうしていると、面白いことに顔や、体型や、声までどんどんその役に近付いていくんですね。
先日まで「21C:マドモアゼル モーツァルト」で男装のモーツァルトを演じていたので、今は若干声が低くなっているのですが、こういう所も今後、気を付けていかないとと思います。

Q今後声優として挑戦したいのはどんな役柄ですか?

  やはり歌を歌う役をやってみたいですね。
アニメでも吹き替えでも、キャラクターの歌う劇中歌が素敵な作品が多いじゃないですか。
いつかそういう作品に出てみたいなと思います。

Q最近ハマっていることはありますか?

  私はもともと食べることと眠ることが大好きなのですが、中でも最近はお肉を食べることにハマっています!
元々は、牛肉が喉に良いと聞いて食べるようになったのですが、どうせ食べるなら良いお肉を…ということで、稽古場から自宅に帰る途中にあるお肉屋さんのフィレを買って、自分で焼いて食べています。
もう、すぐに効果が出ますよ! 喉が良い感じになるだけじゃなく、お肉を食べることで筋肉と体力も付いてきました。

Q最後に、HPを見ている皆様にメッセージをお願いします!
  声優としてまだまだひよっこですが、これまで培ってきた舞台の経験は忘れることなく活かしていきたいですね。
今回のアニメに抜擢していただいた監督からも、初めてのアフレコを終えた時「あなたのその芝居心を忘れてはいけないよ」って言って頂けたんです。
今後も、どんなオーディションや作品でも、自分が今いる舞台の感覚を持ち続けて、色々なお仕事に関わっていけたらなと思います。

私は夢を追って広島から出てきて、いまこうして音楽座ミュージカルの舞台に立つことができましたし、更にそこからラジオのパーソナリティーのお仕事を頂いて、アニメの役を頂き、賢プロダクションで声優としてお仕事をすることになりました。
人生は、一瞬で変わることもあるんですよね。
だからこそ、これまでのご縁に感謝、いまいる環境に感謝して、どんな時も全力でやろう!と思います。
これからも頑張っていきますので、宜しくお願いします!

ありがとうございました!皆様、今後も応援よろしくお願いいたします!
高野菜々